;
本光寺文殊像は上村の月輪寺薬師像、三谷の釈迦像と並んで、
重源上人が清涼寺の仏像を移されたといわれています。
重源上人は文殊岳の頂上に文殊様を祭られたそうですが、
文殊様が川で手を洗われた(手洗川)のち、この文殊堂で祭られたと伝えられています。
かっては、庄方観音、上村薬師と合わせ徳地の三大祭りと言われるほど賑わったそうですが、
今は静かな山寺です。
現在のお堂の建築様式は江戸時代のものだそうです。
いつもは無住の山寺ですが、月に一度写経会が持たれています。
また、重源上人と関連つけられた言い伝えを持つ多くの寺と同じく、
ここにも石風呂が残っています。
保存を願う有志の方々の気持ちがあふれていますが、なかなか難しいようです。