徳地には各地に大師信仰が見受けられますが
ここ三谷でも春秋にお大師様のご接待が行われます。
ご接待は
弘法大師が四国を巡り修行されたという故事にならい、
また四国88箇所までいけない皆々に代わってお砂を持ち帰り、
88箇所を故郷に作ったものと考えられます。
大師と同じように巡礼する事で信仰を示す、
巡礼する方々を大師を接待するようにもてなして信仰を示すというのが
各地の88箇所巡り。
大師の命日にちなんで春のお接待は旧3/21に行われます。
未だ調査中であるが、三谷の88箇所は次のとおり。
2007/9/2にも御接待が予定されています。
三谷における御接待の様子を御覧下さい。
お大師様とは弘法大師(空海)の事です。真言宗の開祖です。
最澄と並び平安仏教を代表する偉いお坊様ですが、
経典の研究ばかりしている当時の仏教を批判し、
人々の救済に努めました。
各地の土木工事の指揮を取ったり、庶民教育のための学校を設立するなど、
非常に精力的な活動をしています。
また、彼は書道でも非凡な才能を発揮、
後に彼は嵯峨天皇・橘逸勢と共に三筆と呼ばれることになりました。
絵画や彫刻の才能もあったということで、
彼は宗教家としてのみでなく、社会事業家・芸術家としても精力的に活動をしたのです。
彼の生地が四国であった事から、
特に西日本に大師に関する遺功が多ようです。
四国八十八箇所巡りは大師が修行に廻られた跡をしのぶ信仰のひとつです。
平安の昔、私達の先祖が弘法大師もしくは
弘法大師のお弟子さんたちから教えを受けたのかもしれませんね。