深谷十三佛の説明

石造の碑文

有形文化財

石造物  深谷13佛

              昭和50年3月1日

              徳地町教育委員会指定

    13佛とは、死者の追善の法事を修めるときその年忌に配された13の仏を拝むことで、日本独特の民間信仰である。

    その年忌とこれにあたる仏をあげると

        初七日 不動明王

        二七日 釈迦如来

        三七日 文殊菩薩

        四七日 普賢菩薩

        五七日 地蔵菩薩

        六七日 弥勒菩薩

        七七日 薬師如来

        百ヶ日 観音菩薩

        一年 勢至菩薩

        三年 阿弥陀如来

        七年 阿しゅく如来(あしゅくにょらい)

        十三年 大日如来

        三十三年 虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)

    である。

    全国的にみて室町時代頃から13佛の信仰がはじまったようで石造の遺品は一つの碑に13佛の梵字を刻したものが多い。

    この深谷13佛のように仏像を別々につくったものは全国的に例が少ない。

    この13佛は中央の虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ) の背に応永14年2月とある。

    13佛でこのように仏像が一つづつ造られているものとしては全国最古の遺品で大変貴重なものである。